AIに個人情報、入れたら違法?2026法改正で知る3点

個人情報・セキュリティ

「個人情報保護法が改正される」——そんなニュースを見て、ふと不安になりました。
あれ、自分が毎日ChatGPTに入れている内容って、もしかして法律的にマズい?

正直に白状すると、私はこれまで設定も入力内容もあまり気にしていませんでした。
今回の法改正のニュースをきっかけに調べてみたので、非エンジニアの会社員が知っておくべきポイントを3点に絞って、わかったことをそのまま共有します。

※この記事は一般的な情報の整理であり、法的助言ではありません。
実際の判断は、個人情報保護委員会の公表情報や、必要に応じて専門家にご確認ください。

結論:AIに個人情報を入れる=即違法、ではない

まず安心してほしいのは、「AIに個人情報を入れたら、すぐ違法になる」わけではないということ。
弁護士の解説でも、適切なサービスと設定を選んで使えば、ただちに法に抵触するものではないとされています。
一律で「AIに個人情報は禁止」とするのは、むしろやりすぎという見方もあります。

ただし、気をつけるべき”線引き”はあります。
ざっくり整理するとこうです。

比較的リスクが低い 注意が必要
自分の情報を、自分のために使う 他人の個人情報を入れる
学習させない設定にしている 会社の顧客リスト・機密を入れる
適切なサービスを選んでいる 学習される設定のまま入れる

つまりカギは、「誰の情報か」「学習される設定か」「どのサービスか」の3つ。
次に、いま話題の法改正で何が変わるのかを見てみましょう。

AIに個人情報を入れてリスクが低い場合と注意が必要な場合の線引きを示した図

2026年の法改正で、何が変わる?

個人情報保護法には「3年ごとに見直す」という仕組みがあり、その流れで2026年に改正案が動いています(報道・公表情報によると、2026年4月に改正案が閣議決定)。
会社員目線でざっくり言うと、方向性は”両面”です。

  • 守りを強める面:違反への罰則(課徴金など)の強化が議論されている。ルール違反のペナルティが重くなる方向
  • 使いやすくする面:統計情報の作成(AI開発を含む)などの目的では、同意のルールを緩める検討が進んでいる

ここで大事な注意点を1つ。
改正案が成立しても、実際に適用されるのはしばらく先(過去の例では成立から1〜2年後)になる見込みです。
「明日から急に罰せられる」という話ではありません。
とはいえ、罰則が強まる流れ自体は本物なので、今のうちに自衛のクセをつけておくのが賢いやり方です。
※施行時期や内容は確定ではなく、今後変わる可能性があります。
最新は公式情報をご確認ください。

2026年個人情報保護法改正の方向性(罰則強化と利活用緩和の両面)を示した図

会社員が今知っておくべき3点

むずかしい条文を覚える必要はありません。
実務で大事なのは、この3点だけです。

知っておく3点 ひとことで言うと
① 「誰の情報か」を分ける 自分の情報と、他人・会社の情報は別物。後者は特に慎重に
② 学習させない設定にする 入力内容をAIの学習に使わせない設定をオンにしておく
③ 会社のルールが最優先 社内ガイドラインがあれば、それが一番のよりどころ

特に②の設定は、多くの人が見落としがちです。
そしてどうしても人の情報を含めたいときは、ひと手間かけて”仮名化”すると安心です。
やり方はかんたん。

【入力前のひと工夫(仮名化の例)】
× 田中太郎さん(090-1234-xxxx)の契約を要約して
○ Aさん(連絡先は伏せる)の契約内容を要約して

ポイント:氏名→A・B、会社名→自社・X社、
電話/住所/番号は消す or 伏せ字にする

会社の情報をAIに渡すときの具体的な手順は会社の情報をChatGPTに渡す前に必ずやる5つの安全チェックにまとめています。

会社員がAIと個人情報で知っておくべき3点を示した図

私の場合|正直、これまで気にしていませんでした

<実際に調べてみて>冒頭でも書いたとおり、私はこれまで設定も入力内容も、ほとんど意識していませんでした
「便利だから」でどんどん使っていただけです。
今回の法改正のニュースで初めて、自分の使い方を見直しました。

やったことは2つだけ。
1つは、使っているAIの「学習に使わせない」設定の場所を確認してオンにしたこと。
もう1つは、入力する前に「これ、他人や会社の情報じゃない?」
と一拍おいて考えるクセ
をつけたことです。
たったこれだけですが、「なんとなく不安」がかなり減りました。
知らずに使い続けるのが一番こわい——調べてみて、そう実感しました。
情報が漏れる具体的な経路はAIに渡した個人情報・機密はどう漏れる?5つの経路で解説しています。

AIと個人情報の今日からできるセルフチェックリスト

今日からできる安全チェック

最後に、今すぐできる自衛策をまとめます。

【AI×個人情報 セルフチェック】
□ 学習に使わせない設定をオンにした
□ 他人の氏名・連絡先はそのまま入れない
□ 会社の顧客情報・機密は入れない
□ 入れる必要があるときは仮名・マスキングする
□ 会社のAI利用ルールを確認した

全部できなくても大丈夫。
まずは「学習させない設定」だけでも見直せば、リスクはぐっと下がります。
もっと不安を整理したい方はAIに個人情報を入れて不安な人へ|状況別の対処まとめもどうぞ。

まとめ

要点をおさらいします。

項目 結論
入れたら違法? 即違法ではない。設定・サービス・誰の情報かが分かれ目
2026法改正の方向 罰則強化と利活用緩和の両面(適用は成立後しばらく先の見込み)
知るべき3点 誰の情報か分ける/学習オフ設定/会社のルール優先
今やること まず「学習させない設定」を見直す

法律と聞くと身構えてしまいますが、会社員がやることはシンプルです。
今日からできる小さな一歩として、まずはお使いのAIの「学習に使わせない」設定を、1分だけ確認してみてください
それだけで、ニュースを見るたびの「自分は大丈夫かな」が、ぐっと減るはずです。


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ゆたろー

サービス・小売業の現場で10年以上働いてきた30代・非エンジニア。「AIは難しそう」という状態から独学で生成AIを使い込み、今はChatGPT・Claude・Geminiを日常業務で活用しています。プログラミング未経験ながら、AIと対話しながら店舗3Dレイアウトツール・日本語入力支援のChrome拡張・このブログの運営システムまで自作。「非エンジニアが実際に試して分かったこと」だけを、できるだけやさしく発信しています。

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