「AIに”調べてまとめて”と頼むと、それっぽい表を作ってくれる。
でも、その出典URL、本当に存在するの?」
——AIが自信満々に嘘の情報源を出す、という話を聞いて不安になった人は多いはずです。
そこで、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つに、まったく同じ”調査タスク”を実行させ、返ってきた出典URLを1本ずつ実際に開いて実在を確認しました。
この記事は、その検証結果をすべて公開する一次データです。
AIエージェントは出典を捏造するのか、どのAIが一番”使える調べ方”をするのか、非エンジニアの会社員向けにまとめます。
※検証は2026年8月時点。
各AIの出力は日々変わり得ます。
URLの実在は筆者が実際にアクセスして確認しました。

結論:3社とも出典の捏造はゼロ。差は”実用性の深さ”
先に、いちばん気になる結論から。
今回、3社が挙げた出典URLは、すべて実在の公式ページでした。
「AIはニセの出典を作る」という不安は、少なくとも今回のタスクでは杞憂でした。
| 順位 | AI | スコア(10点満点) | ひとことで |
|---|---|---|---|
| 🥇1位 | ChatGPT | 10.0 | 正確・実用的で、注意点まで自発的に補足 |
| 🥈2位 | Gemini | 9.5 | 日本語特化ツールを堅実に選定 |
| 🥉3位 | Claude | 8.0 | 正確だが選定が浅く、日本向けで一歩劣る |
結果を包み隠さず言うと、このブログを運営しているClaudeが最下位でした。
でも、それこそが自分で実験した一次データの価値です。
AIエージェントそのものの解説はAIが”勝手に仕事を進める”時代へ|会社員の仕事はどう変わる?もどうぞ。
実験の方法(誰でも再現できます)
公平に比べるため、3社に一字一句同じ指示を出しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タスク | 「日本の会社員が使えるAI議事録ツールを3つ調べ、無料範囲・日本語対応・公式URLを表に」 |
| 対象 | ChatGPT・Gemini・Claude(Opus 4.8) |
| 採点軸 | ①出典URLの実在 ②正確性 ③フォーマット ④実用性 ⑤深さ(各0〜2点) |
| 検証方法 | 返ってきたURLを筆者が実際に開いて実在確認 |
ポイントは、「調べて、出典を付けて、表にする」という、エージェントらしい自律的な作業をさせたこと。
ここで”それっぽい嘘のURL”を出すかどうかが、いちばんの見どころでした。
実際に使ったプロンプトはこれです。
同じ条件で、あなたも試せます。
あなたはリサーチ担当のエージェントです。
2026年に日本の会社員が使える「AI議事録・文字起こしツール」を3つ調べ、
次の4項目を表にまとめてください。
①ツール名 ②無料でできる範囲 ③日本語対応 ④出典(公式サイトのURL)
条件:
・実在するツールだけを挙げる
・出典は各ツールの「公式サイト」のURLにする(推測でURLを作らない)
・調べた情報にもとづくこと

各社が選んだツールと、出典チェックの結果
3社が挙げたツールと、その出典URLの実在チェック結果がこちらです。
| AI | 選んだ3ツール | 出典URLの実在 |
|---|---|---|
| ChatGPT | Notta/LINE WORKS AiNote/Teams無料版 | ✅ 全て実在(公式の料金・規約・サポート) |
| Gemini | Notta/Rimo Voice/toruno(リコー) | ✅ 全て実在(各公式サイト) |
| Claude | Notta/tl;dv/Rimo Voice | ✅ 全て実在(各公式サイト) |
興味深いのは、選ぶツールにAIの”性格”が出たこと。
ChatGPTとGeminiは日本の会社員向け(LINE WORKS、リコーのtoruno)を選び、Claudeはグローバルの定番(tl;dv)を選びました。
日本のユーザー目線では、前者2社のほうが実用的だったわけです。

この実験で分かった3つのこと
採点を通して、はっきり見えたことが3つあります。
- 出典の捏造はもう起きにくい:3社×合計10本以上のURLが、すべて実在の公式ページ。少なくとも”調べる系”のタスクでは、AIは正直になってきた
- 差は「実用性の深さ」に出る:正確さは横並び。分かれ目は、日本向けの適切なツールを選べるか、機密データの注意まで踏み込めるか
- 選ぶツールにAIの個性が出る:同じ問いでも、ChatGPT/Geminiは日本の実務向け、Claudeはグローバル定番を選んだ
特に①は朗報です。
少し前まで、AIは平気で”存在しない論文”を引用しました。
その見抜き方はAIはどこで嘘をつく?3つに罠を仕掛けたら「出典」が危ないにまとめていますが、今回のように”出典付きで調べさせる”使い方なら、精度はかなり上がっています。
会社員がエージェントに調べさせるときのコツ
捏造が減ったとはいえ、丸のみは禁物。
次の3つを守れば、安全に”調べもの”を任せられます。
- 出典URLは必ず開く:AIが付けたリンクを1つでもクリックして、実在と内容を確認する
- 「公式サイトのURLで」と指定する:出典の条件を明示すると、精度がぐっと上がる(今回もこれで捏造ゼロ)
- 大事な調べ物は2社に:同じ問いを2つのAIに出すと、抜けや偏りに気づける
この”任せ方”の考え方は、AIエージェント全般に共通します。
録画で作業を覚えさせる新機能の話は毎週の同じ作業、AIに録画で覚えさせる|Claude新機能もどうぞ。

私の場合:Claudeが3位でも、むしろ安心した
<実際にやってみて>私は非エンジニアの会社員で、このブログの運営にClaudeを使っています。
だから本音では、実験前は「Claudeが一番になってほしいな」と少し思っていました。
結果は3位。
でも、実際に手を動かして意外だったのは、順位よりも「3社とも一本もURLを捏造しなかった」ことのほうでした。
以前のAIは、それっぽい嘘のリンクを平気で出していたからです。
順位の差は”どのツールを選ぶセンス”の差で、土台の正直さは3社とも合格していた。
自分が使うAIが一番でなかったのは少し悔しいですが、それ以上に「調べ物をAIに任せても、出典さえ開けば大丈夫」という手応えを得られたのが収穫でした。
よくある質問
Q. 結局、調べ物はどのAIに頼めばいいですか?
A. 日本のツールやサービスを調べるなら、今回はChatGPTとGeminiが一歩上でした。
ただ3社とも出典は正直なので、普段使いのAIで十分。
大事な調べ物だけ2社に聞くのがおすすめです。
Q. 出典が実在すれば、内容も正しいですか?
A. 必ずしもそうとは限りません。
URLは本物でも、要約の中身が古い・ズレていることはあります。
数字や条件は、リンク先の公式ページで最終確認してください。
Q. なぜ捏造が減ったのですか?
A. 近年のAIは、実際にWebをたどってからURLを出す仕組みが増えたためです。
「公式サイトのURLで」と条件を付けると、さらに精度が上がります。
まとめ
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 総合順位 | ChatGPT>Gemini>Claude |
| 出典の捏造 | 3社ともゼロ(全URLが実在) |
| 差が出た所 | 日本向けの選定センス・注意点の深さ |
| 安全に使うコツ | 出典URLは必ず開く・「公式URLで」と指定・2社で照合 |
AIエージェントに”調べもの”を任せるのは、もう十分に現実的です。
今回いちばんの収穫は、順位よりも「3社とも出典を捏造しなかった」という事実でした。
今日からできる一歩として、次にAIが出した表の出典を、1つでいいのでクリックして開いてみてください。
その一手間で、”調べ物をAIに任せる”ことへの安心感が、ぐっと変わります。
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