私がClaude Codeでブログを運営し始めてしばらくは、記事を書くたびに「また同じことを指示してるな」と感じていました。
競合を調べて、キーワードを選んで、構成を考えて、本文を生成させて、自分の体験を加えて、WordPressに貼る。この流れは毎回同じなのに、毎回プロンプトをゼロから書き直していました。
「この手順、スキルに落とせるはずだ」と気づいてからは、別物になりました。今回は私が実際に使っているブログ記事の制作フローを、ステップごとにそのまま公開します。
まず、全体像を把握してください
細かい手順に入る前に、流れを先に見ておきます。
| ステップ | 作業内容 | 使うもの | 時間 |
|---|---|---|---|
| Step 1 | キーワード調査・テーマ決定 | キーワード調査スキル | 15分 |
| Step 2 | 競合調査・差別化ポイント整理 | WebSearch(Claude Code内) | 15分 |
| Step 3 | 記事構成(H2/H3)作成 | 構成スキル | 10分 |
| Step 4 | 本文下書き生成 | 記事生成スキル | 20分 |
| Step 5 | 体験・数字を肉付け+WordPress投稿 | 手作業+投稿スクリプト | 20分 |
合計で約80分です。以前は1本あたり5時間かかっていたので、時間だけ見ると約75%減です。ただし時間より大きかったのは「何から手をつけるか分からない」という迷いがなくなったことです。スキルを呼び出せば次にやることが決まっているので、作業が止まりません。
Step 1:キーワード調査スキルでテーマを決める
記事を書き始める前に、「何のキーワードで書くか」を決めます。
以前はラッコキーワードとGoogleサジェストを手作業で組み合わせて1.5時間かかっていた作業が、今は15分で終わります。キーワード調査スキルにメインキーワードを1つ渡すだけで、以下が出てきます。
- ロングテールキーワード一覧(競合強度・検索意図つき)
- 今すぐ書くべき記事タイトル案3本
- 今回見送るべきキーワードと理由
キーワード調査スキルの詳細と全文はClaude Codeスキルファイルの作り方【テンプレ付き】で公開しています。
このステップで「競合が弱くて、読者が今すぐ知りたいキーワード」に絞れていれば、あとの工程がスムーズになります。
Step 2:競合調査で差別化ポイントを見つける
キーワードが決まったら、上位表示されている記事を3〜5本調べます。Claude CodeにはWebSearchが内蔵されているので、ブラウザに切り替えずにそのまま指示できます。
このステップで私が確認するのは2つです。
- 上位記事が触れていない角度はあるか(これが差別化ポイントになる)
- 読者の「本当の疑問」に答えているか(タイトルと中身が一致しているか)
差別化ポイントが見つからなければ、キーワードを変えます。「競合と同じ内容を書いても勝てない」という判断をここでするためのステップです。
このステップだけは、AIに全部任せずに私が判断しています。調べるのはAI、判断するのは人間、という役割分担です。
Step 3:構成スキルでH2/H3の骨格を作る
差別化ポイントが決まったら、記事の骨格を作ります。ここで使うコピペOKプロンプトを公開します。
以下の条件で記事構成を作ってください。
メインKW:[ここにキーワード]
ターゲット読者:30代前半の非エンジニア会社員
差別化ポイント:[Step2で見つけた角度]
記事の目的:読み終わった後に1つ行動してもらう
条件:
- H2は4〜6個
- 各H2の下にH3を2〜3個
- 最後のH2は「今日すぐできること」にする
- 読者の疑問が解決する順番に並べる
- 「〜でしょう」など曖昧な表現は使わない
このプロンプトで出てきた構成は、ほぼそのまま使えます。修正するとしたら、H2の順番を入れ替えるか、1つ削るかくらいです。
Step 4:記事生成スキルで本文の下書きを作る
構成が決まったら本文を生成します。ここで1つポイントがあります。
全文を一括で生成しようとしないこと。
「全部書いて」と指示すると、後半にいくほど質が落ちます。H2ごとに分けて生成する方が、最初から最後まで品質が安定します。私はH2を1つずつ渡して、OKなら次に進む、という形で進めています。
本文生成に使っているプロンプトはこうです。
以下の条件でこのセクションの本文を書いてください。
セクション:[H2のタイトル]
サブセクション:[その下のH3一覧]
条件:
- 一人称は「私」
- 語尾「〜んです。」は使わない
- 根拠・理由を必ず書く(「なぜなら〜」「〜という理由で」)
- 読者が「自分でもできる」と感じる具体例を1つ入れる
- 文字数:500〜700字
- 最後に1文で次のセクションへの橋渡しをする
このプロンプトで生成した文章は、私のブログの文体と7〜8割は一致します。残りの2〜3割が次のStep 5の作業です。
Step 5:体験と数字を自分で加える(ここだけ手作業)
生成された下書きに、自分の体験・数字・失敗談を肉付けします。これが一番重要な工程です。
Claudeが書けないのは「私が実際に体験したこと」です。具体的な数字(「2週間でこうなった」「この方法で3時間節約できた」)や、「失敗してこう直した」という経緯は、本人にしか書けません。
この部分を加えると記事が「一次情報」になります。同じキーワードで書いている他の記事との差がここで生まれます。
時間の目安は20〜30分です。「AIが書いた下書きを自分の体験で上書きする」感覚でやっています。
よくある疑問:AIが書いた記事はSEOに不利?
正直に答えます。「AIが生成した文章そのまま」は不利になる可能性があります。Googleはオリジナリティのある一次情報を評価するからです。
ただし、このStep 5で自分の体験・数字を加えた記事は、一次情報になります。AIを「下書き生成ツール」として使い、仕上げを自分でやる分には問題ないというのが私の実感です。
実際に私のブログはこの方法で記事を書き続けていて、Googleにインデックス登録されています。
WordPressへの投稿は自動化できる
本文が完成したら、WordPressへの投稿もClaude Codeで自動化しています。
Python製の投稿スクリプトを使って、Markdownファイルを渡すだけでWordPressの下書きとして保存できます。コマンドはこれだけです。
python3 post_to_wordpress.py article32_wordpress.html draft
投稿後は管理画面でアイキャッチ画像とスラッグを設定してから公開します。この2つだけWordPressの操作が必要ですが、それ以外はターミナルとエディタで完結します。
スクリプトの詳しい設定方法はClaude Code 使い方【非エンジニア向け完全ガイド】で説明しています。
Skillsなし→ありでどれだけ変わったか
| 作業 | Skillsなし | Skillsあり |
|---|---|---|
| キーワード調査 | 90分 | 15分 |
| 競合調査・差別化 | 60分 | 15分 |
| 記事構成作成 | 60分 | 10分 |
| 本文生成・調整 | 120分 | 20分 |
| 体験・数字の肉付け | (やっていなかった) | 20分 |
| WordPress投稿 | 30分 | 5分 |
| 合計 | 約6時間 | 約85分 |
数字だけ見ると劇的ですが、体感として一番大きかった変化は「迷いがなくなった」ことです。次にやることが決まっているので、頭を使うのは「差別化ポイントを見つける」と「体験を加える」の2箇所だけになりました。
今日すぐできること
このフローを全部一気に導入する必要はありません。効果が出やすい順番で試してみてください。
- まずStep 3だけ試す:記事構成のプロンプトをコピペして、次の記事の構成を作ってみる。10分でできます
- 慣れたらStep 1を追加する:キーワード調査スキルを作って、テーマ選びから自動化する
- 最後にStep 4を統合する:構成→本文の流れを1つのフローにする
スキルファイルの作り方がわからない場合は、Claude Codeスキルファイルの作り方【テンプレ付き】を参考にしてください。コピペで使えるテンプレートも公開しています。
まとめ
| Step | 作業 | 自動化できる割合 |
|---|---|---|
| 1 | キーワード調査 | 90%(最終判断のみ人間) |
| 2 | 競合調査・差別化 | 60%(判断は人間) |
| 3 | 記事構成作成 | 85%(順番の微調整のみ) |
| 4 | 本文下書き生成 | 70〜80%(体験の肉付けは人間) |
| 5 | WordPress投稿 | 90%(アイキャッチ設定のみ) |
全部を「AIに任せる」のではなく、「AIに下準備させて、人間が判断・肉付けする」という分業が正解だと思っています。
私がやっているのは「判断」と「自分の体験を加えること」だけです。それ以外はフローが動いてくれます。
このフローの核心にあるスキルファイルの作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
